千のナイフ、Thousand Knives

いきなりだけど、

久有凌雲志重上井崗山
千里来尋故里
菖貌変新顔
到處鶯歌燕舞
更有澱澱流水
高路入雲端
過了黄洋界
険處不須看
風雷動 族旗飛 是人寧
三十八年遂去 弾指一瞬間
可上九天撹月 可下五際捉鼈
談笑凱歌遂
世上無難事只要肯登欅

…は、下記らしい。

天に昇る志で井崗山に登る
はるばる故郷を探しに来た
懐かしいところが様変わりした
いたるところで鶯がさえずり燕が舞う
川はさらさらながれる
雲までの道がはるか天にまで続く
黄洋界をすぎると
天下泰平だ
転変地変 革命旗がひるがえる これが人間だ
一瞬にして38年1がすぎ
天をあおいで月を手に取り、身をかがめて すっぽんを捉えることが出来る
凱旋だ
この世に不可能なことはない、やればできる

via 千のナイフ – Wikipedia, ! VIVA LATINOS! : 坂本龍一“千のナイフ”の歌詞

自分にとっての「Thousand Knives」ってのはどんな曲かと言うと、「Tong Poo/Yellow Magic/東風」と共に今際の際に聞きたい曲だったりする。
および、一枚のアルバムの完成度が非常に高いと言うか2 、いわゆる「捨て曲」が存在しない。


「やーややゆーたろ、せーんせいにゆうたろー」に聞こえるよなぁ…3
この曲、自分が厨房の頃だから三十数年前(うわぁ…)、オリジナルのリリース数年後に初めて聴いた計算になる。
当時、YMO…じゃなくて、イエロー・マジック・オーケストラがメジャーになり始めてNHK-FMの特集でエアチェック4 していて、それぞれ三人のソロの曲も流していたので、そこで初めて知った。5
何とも言えない魅力を感じて、その当時はこれを持っていた友人からカセット6 を借りてダビング。
その後、LPレコード…現在の再販モノとかじゃなく…、CDと、世間のメディアの変遷に合わせて買っていた様に思う。
あるいは、MP3が世に出てきたら、まず最初にこのアルバムをMP3にして、iPodを買えば最初に聞く曲がこの曲、みたいなカンジでもあった。

と、もしも自分が3枚CDを無人島に云々となったら、まず最初に挙がるアルバムだと思う。

その割には、実は最初のボコーダって、何言ってるのか全く知らなかった、と言うよりも、あまり気にしてなかった。7
…のだが、ふとWikipediaを見たら、毛沢東の詩だという事を知ったのが実は数年前、更にその詩の内容を知ったのがつい最近。8
時代を感じるけど、それ以上に、らしいちゃぁらしいよな、教授っぽくて…高校時代はゲバ棒振り回してたんじゃなかったっけ。

何故いきなりこの話題が出てきたかと言うと、中国に居る間、割とこの曲やYMO初期の曲を聴いていたので。
正確には、このアルバムの「Grasshoppers」「Plastic Bamboo」が、喧々諤々としたオンタイムを過ぎてその後、残業している時に、無性に聴きたくなる瞬間があったので。

中には冷や水を投げる人も居るみたいだ。
坂本龍一『千のナイフ』(1978)。<「エコはファッション」でいい>とのたまう軽さ。 – イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽 – Yahoo!ブログ
読んでるとムカっと来る。
けど、色々と考えてみて、「ああ、そうか、『千のナイフ』って半生9 なんだ、自分の」と気付いた。
および、主に坂本龍一という個人に対するコメントなので、その辺の動向を全く知らない自分には「どうでも良い事」でしかない。
非戦しようがエコしようが、たかが電気だろうが、作品と彼自身の言動をシンクロして考えた事が無いので。10
言わば、「リンゴとミカンはどちらが良いか」みたいな、そもそも自分とブログ主との論点が、無い。
とは言え確かにこのブログ主のエントリしてる曲を1曲だけ聞いたけど、何となくムカつく気持ちも分かる気がする。

なお、私の教授の「追っかけ」は、「戦メリ」頃までで、以降は飛び飛び。
何と言うか、「千のナイフ」の頃も充分有名だったけど、それ以降は完全に「世界のサカモト」という「雲の上の人」みたいなイメージになったので、悪く言えば興味を失ったと言うか。

ところで現在入手できる「千のナイフ」って色々あるのね。
Amazon.jpで検索してリリース年降順に並べてみた。










以下はどうでも。


この音源、リリースされてるのだろうか…コメントにもある様に「NHK-FMで放送された、ワールドツアー2回目凱旋公演の放送?1回目の演奏、おそらくは12月24日か25日。」みたいに、自分もエアチェックでしか知らない。
記憶に残ってるのは、出だしが特徴的なので。

こちらはとても有名な。
ニコ動版だと好き勝手コメントしているので、それを追いかけるだけでも結構面白い。
…と言うか、「YMOってリズム隊が凄かったんだ」と。
自分、楽器の類は一切ダメなので、凄さが分かって無かった。
例えば細野さんのベースの音を追いかけていると、確かに気持ちいい。



で。
色々と皆様思うトコロはあるかと思いますが…
自分達の世代が子守唄として聞いた曲を、作った本人達と演奏できるのだから、それはそれで素晴らしいと思う。
ギターソロなんかタイヘンだと思うよ。
全く同じに似せるのにも抵抗があるだろうし、かと言ってオリジナリティ出し過ぎるのもどうかと思うし。11

なので、どっちか言うとこちらの方が好きだわ。
BGMバージョンの正常進化系みたいなカンジなんで。



今は良い時代と言うべきか、版権問題大丈夫ですかと言うべきか…
まさかKylyn/格闘技セッションのライブ音源が聴けるとは…ありがたやありがたや。


一方、インディ系?でパッと見つけたやつを。

偽YMO


brainbrown


Envelope Generator


個人的には、Chiba M Oさんのを見たい気が。
例えば、東風の演奏。


俺、凄く失礼な事を言うかもしれないけど、YMOシャツまで着込んで完コピにこだわる必要は無いと…もちろん、「それ」を目指してプレイしている方々が「それ」を目指すのは良いと思うけど、逆にアラが目立ってしまって…であるならば、自分が好むのはそこではない、と。
一方でアレンジを加えるにしても、「あ、これいい」と思うものもあれば「うーん、ちょっと違う」というのもあるので、そこら辺は目指す方向に邁進して頂ければ、固定ファンが付いて良いんじゃないかと。


うまい。やられた。


ところでこの投稿、微妙に伸びてる気が。
それと、ずっと家で死蔵していた「千のナイフ」のLPだが、その他のLPなどをまとめて JUSO Coworking さんに引き取ってもらった。
というのは、中の人、@witch_doktorさんが、アナログのDJ卓を買ったとツイートしていたので、使われないよりは使われる可能性がある方が、モノにとっても良いんじゃないかと。

Footnotes

  1. 1. 教授のWikipediaでこの歌詞(詩)は、「1965年に毛沢東が井岡山を訪問したときに作成」とあるのでちょっと確認。1965-38=1927年に毛沢東が何を行ったのか確認したら、1927年に国共合作上海クーデターで崩壊、井崗山を革命の拠点として、その後、長征に繋がる。

  2. 2. うーん、高校の頃に聞いていたどのアーチストのどのアルバムも大抵そんなカンジだった気がするが…トシ取ったせいだろうか?

  3. 3. この件と、これとは別に「U・T」と「春先小紅」のメロディの件とか。

  4. 4. 泣けてくるなぁ…この言葉。

  5. 5. 自分は真面目に聴かなかったけど、同時期にKraftwerkはともかく、冨田勲喜多郎も特集されてたんじゃなかったかと。

  6. 6. 発売?はDENONだった記憶が。

  7. 7. 空耳で「焼酎12杯」、程度しか。

  8. 8. もしかして中国人がこの曲聞いたら歌詞として分かるのだろうかと試したいけど、さすがにトライするには厳しいかなと。

  9. 9. 実際にはそれ以上の四分の三生と言うか。

  10. 10. 音楽を評価したいのか、彼自身の人格や思想を評価したいのか…基本別モノだと考えてるしねぇ自分。悪く言えば「そのサウンド自体たいしたものではございません」のに人気ある、影響を与えている事に対するNDKにしか。勿論人格や思想が作品に与える影響は重々承知だし、そういったバックグラウンドを知る事で作品に対する理解というとアレだけど、深みが増すというか何と言うか。

  11. 11. だた…私は「うーん…」ですが…歳相応というと失礼かもしれませんが、そういう趣きは感じます。それが私にとって聴きたいか?と問われると、別ですが。